最近の活動を随時お伝えします。
2026.04.01
乳幼児期の親子を支える「子育て応援賃貸住宅fufurere」設計事業を開始しました(4/1からオーナー募集開始)
自分たちの子育ての実体験とリサーチに基づいて、安心・安全、育児負担軽減、孤育て(=子育ての孤立)への配慮を織り込んだ住環境を企画・設計し、親子のウェルビーイング向上につながる新たな賃貸住宅の設計事業を開始、賃貸住宅オーナー様の募集をスタートしました。
乳幼児期の親子をやさしく支える「子育て応援賃貸住宅 fufurere (ふふれれ)」を社会に広げることを目指しています。

子育ては、あとから振り返ると短く感じる一方で、乳幼児期の日々は非常に密度が高く、心身への負担も少なくありません。抱っこや授乳、寝かしつけなどの反復に加え、音や安全への配慮、外出や来客への気遣いなど、暮らしの中には多くの負担と不安が積み重なっていきます。
一方で既存の住まいは、こうした乳幼児期の子育てに配慮して設計されているものは多くなく、結果として親の余裕が削られ、孤立しやすい環境が生まれています。
子育ては大変ですが、それ以上に、とても面白く、かけがえのない時間です。
だからこそ、その時間を余裕をもって味わえるものにしていきたい。
こうした状況に対し、住まいの設計によって子育てを支えられるのではないかと考え、本プロジェクトに至りました。
本プロジェクトでは、安心・安全、育児負担軽減、子育ての孤立(=孤育て)という3つの視点から設計を行います。実体験とリサーチに基づく100項目のチェックリストを独自に作成し、「これがあってよかった」「なんて気が利く」と感じられる配慮が、最初から備わっている住まいを目指します。
長く住み続ける前提ではなく、必要な期間に必要な機能を持った住まいを選ぶ。
その視点に立ったとき、乳幼児期の子育てを支える住まいは、賃貸という形式と自然に結びつきました。また、特別な設備や高コストな仕様に依存するのではなく、間取りや動線、音環境など設計上の細かな工夫によって実現することで、賃貸住宅としての現実性と普及性の両立を図ります。
敷地や条件に応じて、「木造長屋型」「RC集合住宅型」「リノベーション」の3つの事業スキームから最適な方式を提案します。



乳幼児期という限られた期間に特化し、同じ子育てフェーズの世帯が自然に集まる環境をつくることにも意味があります。生活スタイルが近いという事実は、「お互いさま」という心理的なゆとりを生みます。ちょっとした立ち話が生まれ、同じ悩みを共有でき「うちも同じ」と言い合える環境では、小さな交流が支えとなり、孤立した子育てを防ぎます。
「fufurere」では、使いやすい共用のコミュニティ空間の在り方も検討し、過度な負担にならず、自然な関係性が生まれる場を計画します。
危なくないかを常に気にしなくていい。周囲に気を遣い続けなくていい。
行ったり来たりしなくていい。探し物をしなくていい。
孤立していないと感じられる。
こうした状態が親の余裕を生み、親子関係の安定につながります。
「fufurere」の住まいは、その余裕を支えることができる存在をめざしています。
設計図面だけでは見えてこない、毎日の「名もなき育児の苦労」。 私たちは、そのリアルな体験こそがこれからの住まいづくりに大切だと考えています。
お菓子を食べながら、子育てのあれこれを気軽に話しませんか。一級建築士も参加し、住まいのお悩みも一緒に考えます。
2026.05.10 Sun. 10:00 –
「理想の育児住まい」を語り合う、パパ・ママ座談会
詳細・お申込みは特設ページをご覧ください。
5月の座談会に先立ち、2026年3月に「子育て応援賃貸 立ち上げプレ座談会」を実施しました。
現役子育て世帯4組にご参加いただき、日常生活の中で感じている住まいの課題について意見交換を行いました。
<トークテーマ>
(1)最近いちばんイラッとした家の出来事
(2)寝室どうしてる?
(3)今の家で地味にしんどいところ
(4)もし家の中を一つだけ変えられるなら

■ 音への気遣いによる心理的な負担
「子どもが走るたびに、下の階へ迷惑をかけていないかヒヤヒヤします。」
■ 子育てと家事動線の両立の難しさ
「キッチンが狭く、子どもが入らないようにする工夫も難しいです。」
■ 子どもの睡眠環境
「朝日で起きてしまうので、窓に黒いプラダンを貼って対策しています。」
こうした子育て中のリアルな課題を丁寧にチェックリストに反映し、設計に活かします。
本プロジェクトを通じて、乳幼児期の子育てに配慮した住まいのあり方を広く提案するとともに、デベロッパーや不動産事業者、地域との連携を視野に入れながら具体的な形として展開します。
また、実際の入居者の声や運用の知見を蓄積し、設計およびサービスの改善を継続的に行うことで、より多くの家庭にとって現実的な選択肢となることを目指します。
子育てが大変な時期だからこそ、住まいが支えになる。
それが社会の当たり前になる未来を「子育て応援賃貸住宅 fufurere」は目指しています。

子育ての中で、子どもの無邪気なしぐさを思い出し、「ふふっ」と笑って肩の力が抜ける瞬間があります。そんな瞬間が少しずつ増えていくことが、親にとっての余裕となり、親子の大切な時間を支える力になると実感しています。
子どもが生まれてから6歳になるまでは、約2200日。
「fufurere(ふふれれ)」という名前には、この「親子の最初の2200日」をやさしく支える住まいでありたい、という思いを込めました。
ふっとこぼれる「ふふっ」が増えること。
住まいが少しだけ支えてくれること。
その積み重ねによって、大変な時間が少しだけやわらぐ。
そのような日常を、住まいの設計によって実現していきたいと考えています。
藤井 千晶 / 井崎 恵
詳しくは特設ページをご覧ください。
本プロジェクトの背景や設計思想については、noteでも詳しく紹介しています。